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『八朔の雪』髙田郁著

八朔の雪 高田

   髙田郁 八朔の雪


『銀二貫』もとてもよかったのですが、『八朔の雪』、も一つよかったです!

主人公が女性・料理人ということで、銀二貫以上に身近に感じ、親しみやすかったのかもしれません。

主人公の澪にも痺れましたが、野江ちゃんにも痺れます。

料理屋の女将、芳もかっこいいです。

芳の痺れるセリフ。

水害にあってボロボロになった澪のピンチを芳が救い、自宅に連れかえる。芳が若い女衆に、汚れた澪の着物を洗っておくように言いつけたところ眉をひそめる女衆。女衆に向かって言ったセリフ。

「中野村あたりで堤防が切れてたら、ここも皆、跡形も無う流れてしもてたやろ。澪の姿はあんたの姿でもあるんやで」



〈澪の姿はあんたの姿でもある〉・・・・・・以前読んだ槇村さとるさんの漫画 『YES![イエス!]』に出てきたセリフ、「ほんのちょっとした決断や生まれた場所の違いで自分と相手は入れ替わってしまっていると思ったことはないですか?」というのを思い出しました。

こういう考え方、想像力の働かせ方はステキだし必要だと思うのです。

八朔の世界に戻りましょう。

女性陣だけでなく男性陣もステキですよ。

小松原さまが澪に言った言葉も痺れます。

「江戸っ子は諦めの良さが身上だが、それを見習うなよ。あれこれと考え出せば、道は枝分かれする一方だ。良いか、道はひとつきり。それを忘れるな」



「鰹田麩、心太、鰹飯。評判を取ったものは、どれも料理の本筋から外れている。本筋に戻れ。そして己の一番の欠点から目を逸らすな」



痺れるとともに、心にぐさりと刺さったりもします。笑










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コメント

なんと

わたしの大好きなシリーズをなんと読まれたとは
今まで読んだ時代小説のなかでも、わたし一押しの物語です
小松原さまに墜ちた頃もありました…

Re: なんと

るるさん

コメントありがとうございます。
るるさんの一押しの物語なのですね。
ブログでも書きましたが、わたしは初髙田郁さん、初みをつくしで、
いまは2作目、「花散らしの雨」を読んでいます。
これから澪がどんな人生を歩むのか、野江ちゃんも、そして小松原さまも!
楽しみです♪

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プロフィール

あけみ

Author:あけみ
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体と心を整えるお手伝いを
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日々感じたことを綴っております。

今日も明日も好い加減で(^^)♪