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ヘルガ・シュナイダー著 『黙って行かせて』 とヒトの知性

読書会で紹介されていた本です。


 『黙って行かせて』
 ヘルガ・シュナイダー著
 高島市子・足立ラーベ加代訳


ナチスの親衛隊員で強制収容所の看守を務めていた母親との久しぶりの再会を娘(著者)の視点から描いた作品です。


 お母さん、私がナチの女看守の娘であることから自分を解放するには、あなたを憎まなければいけないのよ。でも、それは私にはできない。どうしてもできない。


と、娘は葛藤、苦悩しているけれど、当の母親はどこ吹く風。いまだにナチス党員であった自分の過去に誇りをもっています。

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黙っていかせて




「あたしには何の罪もないわよ。誰にもあたしを非難することなんかできやしないわ。ただいうことを聞いて、命令を実行しただけなんだから。あたしたちはみんな従順だっただけなのよ。あたしの同僚たちもみんな。大体、ドイツ人全員がそうだったわ。なぜそれを否定しなけりゃいけないの?子供たちだって先生に従ってた。上からの指図をしっかり守ったんだ」



こういう考えを聞くと、脱力してしまいます。いろんな「考え」があっていいとは思いますが、それは自分で考えたものであってこそ。〈言われた通りにやっただけだ〉というのでは議論にすらならない。

また、〈命令を実行しただけ⇒だから自分に責任はない〉という図式はなりたたないでしょう。命令を実行すると決めたのは、まぎれもない「自分」なのですから。





「自分が潔白だなんて顔をしないで!あたしの目を逃れることはできませんよ、あんた!それともユダヤ人に対していちども憎悪の念を抱かなかったって、ほんとうに主張できるの?」



「ただ思うこと」と「実際に行動に移すこと」は違います。この場合でいうと、〈ユダヤ人に対して憎悪の念を抱いたこと〉と、〈実際にユダヤ人に対して暴力的だったり差別的な行動をとること〉は天と地ほどの違いがあります。いっしょにしてはいけません。

自分の中に差別的だと思われる考えが浮かんだことを咎めることはできませんし、咎める必要もありません。人間、皆、〈美しい〉考えばかりで生きているわけではない。肝心なのは、そんな考えが浮かんだことを自覚し、行動に移すことを慎むこと。それがヒトの【知性】というものではないでしょうか。













yoga ヨガ
 明日も好い加減で(^^)/



★読書はいろんなことを考えさせてくれるから好き(^^)♪だし、大切(^_-)-☆ 本紹介カテゴリ












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akemi

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マットピラティス他を通じておこなっている
1968年生まれ、大阪在住akemiが
日々感じたことを綴っております。

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