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『ほんとはこわい「やさしさ社会」』 森真一著

作者である森真一さんは、「やさしさ」を、
「やさしいきびしさ・治療的なやさしさ」と「きびしいやさしさ・予防的なやさしさ」の二つに分類されています。
(以下、囲みの部分は同著からの引用です)

“やさしいきびしさ”はやや古いタイプのやさしさです。基本的には相手にきびしく接します。ただし、そのきびしさはやさしさにもとづきます。



一方“きびしいやさしさ”は、あたらしい、現代的なやさしさです。それは、いま傷をつけないように全力を尽くすこと、を要求します。



どちらのやさしさも、やさしくすることで滑らかな人間関係を保とうとすることは同じなのですが、
こころの傷への対処法が異なるというのが森さんのお考えです。

治療的なやさしさは、相手につけてしまった傷をことばで癒すことこそ、やさしさだ、と考えます。一方の予防的なやさしさは、相手に傷をつけないようにすることこそ、やさしさだ、とみなします。



そして、この違いは、「傷」についての考え方の違いに由来するのでは、と説明されています。

やさしいきびしさや治療的なやさしさでは、傷はいつか治るもの、ととらえています。しかし、きびしいやさしさ・予防的なやさしさは、傷はいつまでたっても傷のまま残る、と考えているふしがあります。




これをふまえて自分の「やさしさ」についてふり返ってみると、思わずう~んとなっちゃいました。(^_^;)
実は、インストラクターとして、私が好ましくないと思っている動きをしている会員の方に、それを伝えることが苦手だったからです。
>傷をつけないように全力を尽くす という態度が、知らず知らずにしみ込んでいたのかもしれません。
いまでも得意ではありませんし、傷つけたらどうしようという思いが胸をかすめることもありますが、今は、過剰にはおそれてはいません。いないつもりです。(汗・笑)
「私がおそれることで、その人の成長するチャンスを奪わないようにしようと修行中」といった方がいいかな。
(もちろん、伝え方には自分なりに気をつけています。)

そういうこともあり、この本はすごく面白く読めました。
傷つくのがこわい人、人を傷つけるのがこわい人にオススメです!


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気楽に話し、気楽に失敗を認め、気軽に謝り、気楽に許すことができる社会。どんなテクノロジーの発達より、わたしはそれのほうが大切だと思っています。



はい!その意見に、私も1票(^^)/
不寛容がすすんだ社会は、みんなにとって息苦しいと思うのです。
寛容が成熟してこそ、ホントに「厳しい態度で接す必要のあること」が明らかになってくるのではないか・・・そんなことも考えさせてくれた、私にとって良書でした。





★「本の紹介」
 http://kakurega13.blog.fc2.com/blog-category-7.html























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いきいきとした人生を送るうえで
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体と心を整えるお手伝いを
ピラティスとヨガを通じておこなっている
1968年生まれ、大阪在住akemiが
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