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恩田陸著『光の帝国 常野物語』より言葉採集。ビバ小説。

「役に立つもの」という視点でしか本を選べなくなっていた昨今のわたし。
電車待ちの紀伊国屋で、ふと
「空っぽの状態で本選んでみよ」
という思いが湧き上がり本を買ってみました。
という話が先日ブログ(こちらの話)。

そのとき買ったうちの1冊がこちら。
『光の帝国 常野物語』

恩田陸さんは初めてでしたが、『夜のピクニック』の評判は知っていましたし、折しも『蜜蜂と遠雷』は絶賛平積み中。
だったのですが、これを選んでみました。
その理由は、裏表紙の
>「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。
>穏やかで知的で、権力への志向も持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
>彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?
という一文に惹かれたから。

>不思議な能力
いわゆる超能力的なスピリチュアル的な能力ですが、そのようなものは持ってないにしても
>穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々
というのは、現実に存在するし、私の身近にも存在します。
そして、わたしが好きなのはそんな人々!
だから読んでみたかったのです。

IMG_3287.jpg

以下、【言葉採集(仮)】(わたしの趣味)に採集した文たち。一部。

「だからって、学校で平家物語を全文暗誦してみせるってのはやめてよね。あのねぇ、ニッポンはミンシュシュギの国なの。ミンシュシュギということは、つまりぃ、他の人よりも余計なものは持ってちゃいけないってことなの。分かる?」



 主人は美しかった。存在感は大きいのに、からっとした明るい軽さが漂っていて、皺の一つ一つが芸術品のように見応えがあるのである。自分の仕事に精進して充足している人間だけが持つ安らかな表情には、虚勢が微塵も含まれていなかった。



 ――もともと僕らの先祖は他人の気持ちを読んだり、遠隔地まで預言を飛ばしたりするのがなりわいだったらしいね。そのこと自体は、昔はそんなに珍しいことじゃなかったんだが、周りがだんだんそういう能力を失ってくると、異端視されるようになってきた。血液に異物が入ると、わっと白血球が寄ってきて食いつくす。でも、別に白血球に意志がある訳じゃない。異物の気配を感じて引き寄せられて来るだけで。『あれ』はそういうものじゃないかなあ。



〈小説は所詮フィクション(仮構。虚構)だもんね・・・(寂)〉って思って、小説より遠ざかってふしもあったのだけれど、
〈否否(いやいや)〉って思ってた昔の気持ちを再び呼び覚ましてくれた「小説」でした。
ありがとう恩田陸さん。ありがとう西加奈子さん。(『うつくしい人』西加奈子著を読みました。
小説ってやっぱり好きだな~♪








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1968年生まれ、大阪在住akemiが
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